
家庭菜園をしていると、避けて通れないのが「虫問題」です。
農薬にできるだけ頼らずに育てようとすると、どうしても虫はやってきます。
そして、虫が苦手な人にとってこれがかなり高いハードルです。

虫を素手で取るなんて無理

大きなイモムシが出てきたらどうしよう

殺虫剤は使いたくない
いろんな思いがあるでしょう。
でも、虫が得意になる必要はないです。
虫対策で大切なのは、「がんばって退治」ではなく、「なるべく発生させない」「小さいうちに対処」です。
それでも手に負えなくなったら、市販の防虫・殺虫用品に頼ればいいでしょう。
今回は、虫が苦手な人でも自然栽培を続けられるように、できるだけ楽な虫対策を紹介します。
虫対策は「全滅」じゃなくて「管理」

自然の中には、野菜を食べる虫だけがいるわけではありません。
テントウムシやクモなど、害虫を食べてくれる益虫もいます。
だからといって、害虫を放置していいわけではありません。
虫は少ないうちなら対処しやすいです。増えてしまうと一気に大変になります。
虫が苦手な人なら、なおさらです。

目指すのは「虫を一匹残らずゼロにすること」ではありません。
野菜への被害が広がらないように、早めに管理することです。
そのために、「予防 → 早期発見 →除去 → 市販品を使う」という順番で考えていきます。
まずは予防。虫をなるべく来させない

虫が苦手なら、予防に一番力を入れます。
虫が大量発生して退治するより、虫が付きにくい状態を作ったほうが圧倒的に楽です。
苗を植えるときは、葉の表だけではなく、葉の裏や新芽の周辺も確認します。
卵や小さな虫が付いていたら、この段階で取り除きます。
枯れた葉や傷んだ葉も放置せず、風通しを良くして管理します。

毎日じっくり虫を探す必要はありません。
水やりなどのお世話をするときに、「葉がおかしくないかな?」と見るだけでも違います。
葉に穴が開いている。
葉の色がおかしい。
新芽が縮れている。
葉がベタベタしている。
こうした変化があったら、虫がいないか確認します。
「虫が大きくなって発見すること」を避けるだけでも、虫嫌いの人はかなり楽になります。
防虫ネットで「そもそも来させない」

虫を触りたくない人にとって、かなり頼りになるのは防虫ネットです。
飛んでくる虫が植物に近づきにくくなるので、産卵されるリスクを減らせます。

特にアオムシなど、成虫が飛んできて卵を産むタイプの害虫には、まず物理的に近づけない対策を考えたいですね。
ポイントは、「虫が付いてからネットをかける」のではなく、早い段階から使いましょう。
すでに卵や幼虫が付いている状態で覆ってしまうと、ネットの中で虫が育ってしまいます。
ネットを設置する前に、葉の裏まで確認しておきましょう。
また、隙間があるとそこから侵入されるので、できるだけ隙間を作らないようにします。
ネットの目の細かさも商品によって違うので、防ぎたい虫に合わせて選びましょう。
虫や卵を見つけたら、小さいうちに取り除く

虫を見つけたら、基本的には早めに対処します。
「まだ一匹だから大丈夫」と放置していると、大きくなって数も増えます。
小さな卵や幼虫なら、ピンセットなどを使えば直接触らずに取り除けます。
葉ごと取り除いて問題ない場合は、虫が付いた葉を切って処分するほうが楽です。
大きな虫を見つけてしまった場合も、無理に素手で触る必要はありません。
虫が苦手な人が、「農薬は使わない。取らなきゃ」とがんばる必要はないです。
あなたが一番抵抗なくできる方法で駆除しましょう。
手作業が嫌なら、市販の防虫用品に頼る

ここまでがんばっても、虫はいなくなりません。
そして、虫が苦手な人に、「毎日ピンセットで一匹ずつ取ってください」というのも現実的ではないですね。

手作業が辛くなったら、市販の防虫・害虫対策用品を使いましょう。
園芸店やホームセンターには、さまざまなタイプの商品があります。
「自然由来」「食品成分」などの表示だけで判断するのではなく、何に使える商品なのかを確認することが大切です。
育てている野菜に使えるか。
発生している虫に効果があるか。
どのくらいの頻度で使うか。
食べる野菜なら、収穫との関係はどうなっているか。
購入する商品ごとに説明を確認して使いましょう。
アオムシやヨトウムシなど特定の害虫には、BT剤のような微生物を利用した農薬もあります。
「農薬を使うか、何も使わないか」の2択ではないです。
市販されている用品も候補に入れて、自分が続けやすい方法を選びましょう。
コンパニオンプランツなども「補助」として使う

虫対策として、ネギ類やハーブなどを一緒に育てる「コンパニオンプランツ」もあります。
ただし、「これを植えれば虫が来なくなる」と期待しすぎないようにします。空と土が繋がっていれば、完璧にいなくなることはありません。

防虫ネットや日々の観察など、基本的な対策と組み合わせて使うくらいに考えておくと気が楽です。
自然由来のスプレーなども同じです。
「自然なものだから絶対に安全」「これだけで害虫を駆除できる」と考えず、使い方や対象を確認しながら利用します。
それでも無理なら、殺虫剤を使う


予防して、早めに取り除いて、市販の防虫用品も使ってみた。
それでも虫が大量に発生してしまう。
仕事が忙しくて、しばらく植物を確認できないこともある。
気づいたら、とても手作業では追いつかない状態になっていた。
そんなときはもう思い切って、殺虫剤を使うという選択肢もあります。
虫が苦手なのに、無理をして一匹ずつ処理して、野菜の栽培が嫌になってしまったら続きません。


うまく使っていきましょう。
ただし、農薬は何でもいいわけではありません。
防虫用品と同じく、購入するときは確認して、
- 育てている野菜に使用できるか
- 発生している害虫に使用できるか
- どのくらいの量・濃度で使うか
- 何回まで使用できるか
- 収穫までにどのくらい期間を空ける必要があるか
などを確認します。
使用時の服装や周囲(近所)への飛散など、商品に記載された注意事項を守ります。
「殺虫剤は絶対に使いたくない!」と頑なになることで、家庭菜園が辛くなるくらいなら、「できるだけ使わずに育てて、必要になったら適切に使う」という気持ちでいた方が、ストレスは減ります。
よく見かける虫と対策を知っておく


虫の種類によって、対処方法は変わります。しかし、全部の虫について詳しくなる必要はないですよ。けっこういろんな種類がいるので。
| 虫 | よくある被害 | 対策の考え方 |
|---|---|---|
| アオムシ・イモムシ類 | 葉を食べる | 防虫ネット、早期発見、捕殺、適用のあるBT剤など |
| アブラムシ | 新芽や葉などに集まる | 早期発見、防虫、適用のある市販品 |
| ヨトウムシ類 | 葉などを食べる | 早期発見、捕殺、適用のあるBT剤など |
| ハダニ類 | 葉に細かな斑点などが出る | 発生しにくい環境づくり、早期発見、適用のある市販品 |
| ナメクジ類 | 葉や新芽などを食べる | 隠れ場所を減らす、捕獲、適用のある市販品 |
| ウリハムシ類 | ウリ科などの葉を食べる | 防虫ネット、早期発見、適用のある市販品 |
自分が育てている野菜に「どんな虫が付きやすいか」だけでも知っておくと、見つけるのが早くなります。
がんばらないために、早めに対策


虫が苦手でも、家庭菜園はできます。
むしろ虫が苦手だからこそ、大量発生してからがんばるのはやめましょう。
防虫に力をいれます。
家庭菜園をしながら、異変がないか確認します。
見つけたら、虫が小さいうちに対処です。
手作業が嫌なら、市販品を使います。
それでも無理なら、殺虫剤という順番です。
虫を好きになる必要なんてありません。素手でつかめなくてもいいです。
完璧を目指すより、自分が続けられる方法を選ぶ。
「がんばらない家庭菜園」では、そのくらい現実的な虫との付き合い方でいいですよ。


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